インダストリオール女性委員会、暴力根絶キャンペーンを継続

http://www.industriall-union.org/industriall-womens-committee-continue-to-campaign-to-end-violence

インダストリオール女性委員会、暴力根絶キャンペーンを継続

2018年4月26日

インダストリオール・グローバルユニオン女性委員会は4月25日にジュネーブで会合を開き、女性代表性40%の目標と職場における女性に対する暴力をなくすキャンペーンについて議論した。

女性参画率40%の目標に関しては、インダストリオール部門別会合のほとんどが達成できていない。2017年11月に開かれた前回の女性委員会以降、女性代表性を改善するためにいくつか行動を起こした。

  • 繊維・衣料部門では、職場の男女平等に関する具体的な行動を実施する方法をめぐり、GFA締約企業と討議している。
  • 鉱業部門では、さまざまな部門における女性の割合を確認するためにネットワーク・マッピングに取り組んでいる。
  • 2007年にインドネシアで開かれた電子運営委員会において、女性代表性40%が達成された。
  • 紙パルプ世界会議が代表性を改善するための行動計画を採択し、誓約を強く支持した。

女性問題は組合問題であるという合意に基づき、地域報告で具体的措置が示された。

  • 7月のアジア太平洋地域大会で、女性と若者に影響を与える問題に焦点を当てる。
  • サハラ以南アフリカで、女性同士のコミュニケーションの場が2つ(フランス語と英語)設けられ、連帯と情報共有において中心的役割を果たしている。
  • ラテンアメリカでは女性の参加が増えており、地域活動の参加者に占める女性の割合が前年の19%から31%に上昇した。

イラク・バスラ労連のハシュメヤ・アルサーダウィ会長が、イラクで女性代表性30%が達成されたことを報告した。これはゼロから始めて達成された成果である。

「女性に権限を与えるために組合の同志がもっと深く関与する必要がある」とブラジルの加盟組織CNQUTのルシネイデ・バルジョンが述べた。

職場における女性に対する暴力との闘い

職場における女性に対する暴力は、すべてのインダストリオール関連部門で見られ、すべての組合、すべての(男性および女性)組合員に関係がある。

国際労働組合総連合(ITUC)は、職場におけるジェンダーに基づく暴力に関する拘束力のあるILO条約を求めて運動している。

国際労働総会(ILO総会)は6月、仕事の世界におけるジェンダーに基づく暴力に関する条約と勧告の採択の可能性をめぐり、2カ年の討議を開始する。

ITUCのラクエル・ゴンサレスが女性委員会で発言し、組合が拘束力のある条約を求めて政府・使用者に働きかけることの必要性を強調した。

職場における女性に対する暴力と闘うインダストリオールのキャンペーンは、2017年11月に採択されてから勢いづいており、50団体を超える加盟組合が誓約している。

ハシュメヤは女性に対する暴力をなくすキャンペーンに言及し、女性に対する攻撃はほぼすべての中東諸国、すべての組織機構、職場および家庭で見られるため、このキャンペーンは重要だと強調した。

「私たちは暴力との闘いに取り組んでおり、この地域で前進している」

スウェーデンの組合IFメタルのマリー・ニルソン会長は女性委員会で、#MeToo運動がスウェーデンでどんな影響を及ぼしているか語った。

「私たちは使用者とセクシャル・ハラスメントについて議論しており、職場でこの問題に一緒に取り組むために合同作業部会を設置した」

参加者たちから誓約を受け入れて組合機構で実施しているとの報告があったことを受けて、女性委員会は、職場における女性に対する暴力や嫌がらせの根絶を改めて確約した。