メキシコの独立組合、労働改革の進展を強調

「労働者の組織化と動員を妨げるものは何もない」。これは5月1日のメーデーに新しい労働改革が発表されたあと、メキシコの独立組合が下した結論である。

この改革は、独立労組を対象とするインダストリオール・グローバルユニオンの活動(カナダの加盟組織ユニフォーが支援するプロジェクト)の一環として、5月初めに開催された一連の調整会合で熱心に討議された主題である。

新しい法律により、使用者保護協約を排除できるようになる。もっと正確に言えば、労働者は自由な無記名投票で組合指導者を選出する権利を与えられた。労働協約は労働者の承認を得なければならなくなった。そして、労働関連の裁判は労働裁判所を通して行われる。

独立組合はインダストリオールおよびユニフォーとの会合で、この改革は大きな進展だが、いくつか矛盾をはらんでおり、まだ大きな課題が残っていると述べた。外部委託など一定の主要問題が取り上げられていないため、さらなる改革が必要になるだろう。新法がどのように実施されるかがポイントになり、これには莫大な資源が必要である。

「組合の大掛かりな見直しが行われることは間違いない。私たちは今、独立組合として現状を再検討し、分裂を防止して立場を強化するようにきちんと行動しなければならない。政府の介入によってすべてが解決するのを待っていることなどできない。労働者を保護して改革を実現するために対策を講じるのは組合の責務だ」という結論に至った。

協力しながら認識を高め、すべての労働者のために統一行動を取るうえで、独立組合、社会運動家およびインダストリオールが果たす役割も強調された。

自動車、自動車部品、航空宇宙およびタイヤ産業で新たに設立された独立組合の連合団体(FESIIAAAN)も、IGメタル、ユニフォー、金属労働者の全国総連合(CNM-CUT)、連帯センターならびにインダストリオールの代表と会合を開いた。この会合で組合は、この新しい連合団体の強化へのコミットメントを再確認した。

「メキシコの27の自動車工場のうち、独立組合があるのは3つだけだ。何年もの間、独立組合は厄介者のように孤立させられてきた。しかし今、私たちはFESIIAAANを通して1つにまとまっていると言って差し支えない。ずっと多くの労働者が、私たちとともにより良い生活・労働条件を享受できるよう確保するために闘う」と出席者は述べた。

代表団とその加盟組織は5月1日の行進に参加し、初めて独立組合と他の民主的組合(UNT-NCTおよびCIT)が並んでソカロ中央広場まで行進した。そして初めて、独立組合が国立宮殿でのロペス・オブラドール大統領との会談に参加した。

モハマド・アルサディ・ユニフォー国際局長が、メーデーを祝福するために広場に集まった10万人のデモ参加者に語りかけ、次のように述べた。

「メキシコが新しい法律を採択したことを大変うれしく思う。政府が独立した民主的な組合と協力して改革を実施するよう願っている