東南アジアで若年労働者の声を拡大

2020年8月4日

東南アジアの若年労働者がCOVID-19パンデミック期間中に多数の課題に直面しているにもかかわらず、インダストリオール・グローバルユニオンの若い組合員たちは、この地域で若年労働者の声を強調・拡声し続けている。

若い労働組合員がさらされている一般的な問題は、工場閉鎖、生産の減速、賃金・給付の削減、労働者(特に臨時・契約労働者)のレイオフである。

全国工場・商業労組のオルグを務めるジョラメ・ボサは、2020年7月27日の第1回インダストリオール東南アジア青年ウェビナーの参加者と意見を交換し、次のように述べた。

「フィジーでは、労働者の労働時間と給料を削減している企業もあれば、契約義務を果たすことができないと労働者を威嚇している企業もある。業務を停止して労働者をレイオフした企業はほとんどない」

男女のバランスが取れたウェビナー参加者50人のほとんどが、同じような状況に直面している。これらの組合員たちは、ミャンマー、タイ、カンボジア、ベトナム、マレーシア、フィリピン、インドネシア、シンガポール、フィジー、モンゴルから参加した。

若い労働組合員は決して闘いをあきらめず、労働者の権利と利益を保護するために団体交渉プロセスを利用している。

インドネシア金属労連(FSPMI)の2人の若手組合員、エガ・ラハユとアグンは言う。

「COVID-19は組合員に重大な影響を与えているが、私たちは組合を通して労働者の権利と利益を保護するために企業と交渉している。労働協約を交渉の基礎として利用し、企業が労働者の給付を削減しないようにしている」

アニー・アドビエント・インダストリオール地域事務所所長が結論を下し、次のように述べた。

「パンデミック期間中に数々の困難や脆弱性を経験しているにもかかわらず、インダストリオールの若手組合員は明るい未来を期待しており、組合を通してディーセント・ワーク闘争を進めている。地域事務所は、彼らの声を拡大してともに闘うことを誓約する」

COVID-19パンデミックの結果、インダストリオール東南アジアは、年次青年交流フォーラムの代わりに一連の青年ウェビナーを組織することを決定した。このテーマ別青年ウェビナーは、コミュニケーション、男女平等、組織化といった主題を取り上げている。