労働運動、ベラルーシ国民と連帯

2020年8月29日

世界中の組合が大きな懸念と憤慨を感じながらベラルーシ情勢を見守っている。インダストリオール・グローバルユニオンは、組合運動の盟友とともに世界中の全加盟組織に対し、さらなる行動の実施を呼びかけている。

ベラルーシ政権は、世界中の人々が見ていること、暴力は選択肢ではないこと、基本的権利を認めなければならないことを知っておく必要がある、と組合側は主張している。ルカシェンコに対する圧力が強まり続けており、抗議行動は現在重要な段階に達しつつある。これによって政権はさらに窮地に追い込まれており、成功の見込みだけでなく(現在見られるように)スト指導者逮捕のリスクや、集団での抗議活動やストに対する暴力的な抑圧のリスクも高まっている。

ルカシェンコは以前、ベラルーシカリでスト中の労働者の代わりにウクライナの鉱山労働者をベラルーシに呼び寄せるという公式声明を発表した。これを受けて、ウクライナ、ジョージア、キルギスタン、ポーランドの組合・労働者は、ベラルーシで公正と人権を求める人々の闘いへの支援・連帯を表明した。ロシアのインダストリオール加盟組織である地域間労働組合「労働者協会」(ITUWA)は、ディーセント・ワークに対する労働者の基本的権利を求める闘いにおいてベラルーシの組合を支援する声明を発表した。

8月9日にベラルーシで実施された大統領選挙の結果の不正操作は、大きな民衆の抗議の波を引き起こした。ベラルーシ当局は先例のない弾圧で対応した。その結果、ベラルーシでは多くの大企業で労働者が作業を停止し、平和的集会を開催した。直ちに、多くの労働者が解雇すると言って脅され、活動家が拘留された。

インダストリオールは世界中の全加盟組織に対し、次の3つの行動を起こすよう求めた。

  1. ITUCが調整するグローバル行動に加わり、今週か来週に各国のベラルーシ代表と会談するよう求めたり、ベラルーシ大使館前で平和で安全な抗議行動を組織し、ベラルーシの労働者が直面している状況に注意を向けてスト権を支持したりすること。
  2. レイバースタートのベラルーシ・キャンペーンを支持し、民主主義と人権を守るために争議行為を行う権利を行使している労働者に対する、あらゆる形態の弾圧を非難すること。
  3. ベラルーシの加盟組織に連帯書簡を送ること。

 

ヴァルター・サンチェス・インダストリオール・グローバルユニオン書記長は次のように述べた。

「労働運動としての私たちの最大の強さは、いつも連帯だった。ベラルーシの国民と労働者は支援を必要としている。ベラルーシの同志は、加盟組合とグローバル組合がすでに送付したすべての連帯書簡や動画に感謝している。さらなる支援を期待している」