モンゴルの組合、社会保険料引き上げを阻止

2021年3月1日

モンゴルの労働組合は全国的な抗議を経て、2021年1月1日に24%から26%に増額された社会保険料引き上げとの闘いに勝利した。

2月26日、モンゴルのA・アリウンザヤ労働・社会保障大臣は、労使代表との全国三者構成会合の議長を務めた際、組合の要求を受け入れ、この論議を呼んでいる政策の破棄を発表した。

モンゴルの社会保険料は、年金、労働災害、失業・健康保険など、さまざまな給付をカバーしている。引き上げ前、使用者と従業員の負担率は、それぞれ12.5%、11.5%だった。

モンゴル・エネルギー・地質・鉱業労連(MEGM)のブヤンジャルガル・クーヤグ会長は言う。

「政府が労働者の声を聞いてくれたことに感謝する。モンゴルの労働者の大多数は、60歳で退職したあと多くの給付を受給できないので、保険料の引き上げに反対している。モンゴル人の平均寿命は男性67歳、女性62歳だ」

2月上旬、モンゴル労働組合連盟(CMTU)は14部門の地域加盟組織22団体の組合員20万人を動員、全国的なオンライン・デモや対面抗議を行い、政府に保険料引き上げの中止を要求した。

モンゴルのインダストリオール・グローバルユニオン加盟組織2団体、MEGMとモンゴル工業労組連盟(MITUF)は、CMTUに加盟している。

すべてのMEGM支部がCMTUと協調して、保険料引き上げの中止を求める請願運動を開始し、今日までにエネルギー・鉱山部門の組合員から4759人分の署名を集めた。

MEGMは支部指導者向けに何度かオンラインで状況説明を行い、写真を撮ってオンラインで共有するソーシャルメディア・キャンペーンに組合員を参加させた。労働組合員に対し、自分たちの懸念をテキストメッセージで議員に伝えるよう勧めている。

アニー・アドビエント・インダストリオール東南アジア地域事務所所長は言う。

「この組合の勝利に関して加盟組織を祝福する。政府は法律を修正し、労働者の近親者が給付、労働者に帰属する年金基金を受給できるようにすべきだ」