マレーシアの組合、広がる組合つぶしに対する行政措置を要求

2025年11月17日
11月13日、マレーシアのインダストリオール加盟組織の組合員約100人が議会前で行進し、幅広い組合つぶしへの関与で非難されている使用者に対して断固たる措置を取るよう政府に強く促した。
NUTEAIWとPPPMEU、EIEU連合、NUTGFLPから集まったデモ参加者は、人的資源大臣秘書のケビン・イーならびに2人の議員に覚書を提出した。この覚書は、XSDインターナショナル・ペーパー、フレクストロニクス・マレーシア、ハイコム、テキサス・インスツルメンツ・マレーシア、ネクスペリア、ゼネラル・アルミニウムで申し立てられた組合つぶし行為を詳述していた。
組合側は、多数の苦情にもかかわらず、労使関係局が長期にわたって対応していない状況を説明し、これを批判した。ハイコムとゼネラル・アルミニウムに関わる事件など、10年経っても是正されていない事例もあるという。
有力な証拠が提供されたと組合が主張しているにもかかわらず、フレクストロニクスとXSDで申し立てられた威嚇と使用者による干渉の申し立ても、不起訴処分になった。
インダストリオール加盟組織は4つの重要な要求を概説した。
- すべての組合つぶし事件を調査するためにハイレベルタスクフォースを設置する
- 労使関係法を実施し、組合つぶしに関与する使用者を起訴する
- 使用者による組合つぶしへの関与を制限するために法律・規則を改正する。
- 無記名投票での勝利から60日以内に団体交渉が始まるようにする
インダストリオール・マレーシア協議会のゴパール・キシュナム・ナデサン書記が次のように述べた。
「上述の組合つぶし事例が過去12年間、当局によって公正かつ専門的に処理されていないことに大変失望している。政府に対し、労働者の結社の自由と団体交渉権を尊重するよう要請する。使用者に味方して労働組合を弾圧するのをやめろ!」
ラモン・セルテーザ・インダストリオール東南アジア地域事務所所長が付け加えた。
「団結権・団体交渉権に関するILO第98号条約の締約国として、マレーシア政府には、組合に対する差別で苦しんでいる労働者を適切に保護する義務がある。政府に対し、加盟組織に関与して紛争を友好的に解決するよう強く促す」


