ますます不平等になる世界で男女平等のために闘う
2024年1月17日
オックスファムが発表した新たな調査によると、世界で最も裕福な男性5人の資産は2020年以降2倍以上になっているが、同じ期間に50億人がより貧しくなっている。
男性が所有する富は世界全体で女性より約105兆米ドル多く、これは米国経済全体の4倍以上に匹敵する富の差である。オックスファムによれば、2019年の女性の労働収入は、男性の労働収入1米ドルに対してわずか51セントであった。
報告書はまた、世界全体で、女性が経営する企業は3社に1社しかなく、世界の大企業1,600社のうち、男女平等への公約を掲げているのは4分の1以下であることも明らかにした。
オックスファムは、「低賃金によって多くの労働者が長時間労働を強いられ、貧困の中に閉じ込められており、絶えることのない男女間の賃金格差と重い無報酬の介護負担は、女性の組織的搾取の上に成り立っているグローバル経済を反映している。
すべての労働者が平等な権利を享受すべきなのに、女性労働者や若年労働者は依然として差別の対象となっており、その結果、多くの労働者が基本的権利を否定されている。インダストリオールは、労働組合への女性の公正で強力な参加を一層促進することによって、職場で の差別と闘っている。女性には同一賃金、同一機会、安全な労働環境を与えなければならない。男女平等によって、女性は高賃金の仕事を確保し、同一価値労働に対して同一賃金を受け取ることができる。
インダストリオールは昨年、賃金平等を求める交渉で労働組合を支援するために開発した「賃金平等ツールキット」を発表した。ツールキットでは、男女間賃金格差を是正するために労働組合が実施できる5つのステップを規定している。
これらのステップには以下が含まれる:
不平等についての認識を高める
構造的原因への取り組み
賃金の透明性の必要性
インフォーマル経済における低賃金労働者の問題への取り組み
ジェンダー賃金格差を労働組合の交渉の中核に据えるためのツールや仕組みを見つけること
インダストリオールのクリスティーン・オリビエ書記次長は次のように語る:
「オックスファムの報告書の調査結果は衝撃的であり、男女間の不平等な力関係によって煽られ、家父長制、有害な社会的・文化的規範、差別に根ざしたジェンダー不平等の連鎖を断ち切る必要性を明確に示している。私たちは、リスク管理を通じてこれらの根本原因に対処し、権力と不平等の乱用を止めなければならない」。