包摂的な労働組合を求める若きリーダーたち

2023 年 10 月 10 日

スウェーデンの加盟組合であるユニオン・トゥ・ユニオンの支援による「包摂的組合の構築」プロジェクトの一環として、インダストリオールはスリランカとパキスタンで若手組合員を対象としたワークショップを開催した。スリランカの若手リーダーたちは「公正な移行」と労働組合の役割について議論した。パキスタンでは、ジェンダーに基づく暴力とハラスメン トに焦点を当てて議論した。

スリランカの加盟組織とのワークショップは、9月17日と18日にコロンボで開催された。20人以上の若手指導者が参加し、労働組合の役割や団体協約、「公正な移行」について深く理解することを目的とした。

若手参加者は、雇用喪失につながった同国で進行中の経済危機の危 険性を共有した。彼らは、現在の状況下で精力的に組織化する必要性を強調し、そのためには若い組合員の参加が非常に必要であると述べた。若手指導者たちは、包摂性の観点から組合機構を見直すことや、労働組合のネットワークを強化するために組合指導部と調整することなど、今後の行動をまとめた。

インダストリオール加盟組合の自由貿易地区一般サービス従業員労組(FTZ&GSEU)の若手リーダー、ディラクソン・スレシュは言う:

「若い労働者が労働組合の役割を理解することが不可欠であり、そのためには私たち全員が組合活動に積極的に参加し、若い労働者の間に信頼を築く必要がある。私たちは組合の力を強化するだけでなく、組合機構の包摂性確保のために努力する」。

スリランカの青年ワークショップに参加したインダストリオールの青年担当役員、サラ・フローレスはこう強調した:

「インダストリオールは、女性やLGBTQI+組合員を含む若手組合員の労働組合機構内における代表を推進し、組合に多くの若手組合員を勧誘するための組織化ツールを開発するために、加盟組合を支援することを約束する。

 パキスタンでは、9月30日と10月1日に全国青年ワークショッ プがムルタンで開催された。女性を含む約20人の若手組合員が参加した。

パキスタンの若手ワークショップでは、南アジアで若手指導者が優先分野と しているジェンダーに基づく暴力とハラスメント(GBVH)に焦点が当てられた。

若い参加者は、女性労働者が職場内で様々な形態の差別やハラスメントに直面することが多い一方、出産手当金などの社会保障給付が女性労働者に十分に提供されていないことを共有した。

若いリーダーたちは、GBVHに関連するリスクを軽減するために利用できるさまざまな戦略について議論し、そのひとつがILO C190の批准である。

ワークショップの参加者は、女性労働者が雇用されている産業と組合wを確認し、組合員とGBVHツールキットについて話し合うことを約束した。

インダストリオール加盟組織であるパキスタン繊維・衣服・皮革労連(PTGLWF)の若手女性リーダー、トゥーバ・ハニフは言う:

「私たちは組合スペースでジェンダーに公正で包摂的な構造を実現するために努力する。私たちは、結社の自由の提唱など、より多くの若年組合員を組合活動に参加させることに重点を置いた包摂的な組合方針を策定する必要がある」。