労働組合、サノフィで解体中止を要求!

2020年12月17日

今週、インダストリオール・グローバルユニオンに加盟する全地域のサノフィ労組が団結し、この大手製薬会社に分割と雇用削減の中止を要求した。

サノフィのようなCOVID-19ワクチンメーカーに世界の注目が集まり、同社が多額の利益を上げている中で、今週、組合ネットワークが会合を開き、世界中のサノフィ労働者から懸念すべき報告を受けた。このバーチャルミーティングには50人のサノフィ組合指導者が集まり、インダストリオールのトム・グリンター医薬品担当部長による部門分析と、ヘクター・マレケによるパンデミックの専門的概説が発表された。

インダストリオール・グローバル・サノフィ労働組合ネットワークは定期的に会合を開いており、世界・地域レベルの選出ネットワーク・コーディネーターから成る組織機構を確立している。ネットワークの主要組合は、フランス、日本、ブラジルから指導的役割を果たしている。このグローバル・ネットワークは同社のソーシャル・パートナーで、公式承認および本社経営陣との社会的対話を求めている。

グローバル・ネットワークのコーディネーターを務めるアリーン・イセリックが、同社のさまざまな再編プロジェクトに関して同僚に最新情報を提供した。サノフィの消費者健康製品部門は、サノフィ社内で独立性が強まっている。この措置は175カ国・12工場で働く従業員1万3850人に影響を及ぼす。このプルトン・プロジェクトは、同社の化学事業のスピンオフによって、ヨーロッパで医薬品有効成分を生産する新しい事業体を創設するものである。このプロセスは、社会的に取り決められた雇用給付の移転を確保していない。

サノフィのグローバル支援機能で働く労働者は、研究開発事業の労働者と同様に、別の大きな人員削減計画に直面している。進行中のサノフィ再編プログラムのもう1つの例は、プレー・トゥー・ウィン(勝つためにプレーする)と呼ばれる措置だが、これは雇用削減策であり、ドイツの従業員はこの施策から勝ち取るものが何もない。

多くの場合、大量の余剰人員解雇と並行して、労働現場で下請労働者が増員されている。

ケマル・ウズカン・インダストリオール書記次長はこう述べた。

「消費者とより広い社会はサノフィのような企業に、新しい治療法や技術によって健康危機に取り組むという安心を求めている。各国政府は、サノフィのワクチンを注文するために莫大な公的資金を使っている。だが同時に、同社は貪欲な再編成と削減により、従業員の雇用の安定を損なっている」

「サノフィ経営陣は、インダストリオールおよびグローバル組合ネットワークと相互を尊重した対話を構築し、従業員を尊重して対話しながら、この激動の時代を切り抜ける必要がある」

サノフィ労組は今後も地域・世界レベルでネットワーク構築と情報交換を行い、同社で進行中のリストラの重い代償を労働者が払わされることのないよう協調的に行動していく。