産別労組がインダストリオール・ブラジルを創設

2020年11月20日

組合連合団体のCUTと「労働組合の力」が協力してインダストリオール・ブラジルを創設し、さまざまな製造業部門の労働者1000万人を結集した。

11月17日に創設されたインダストリオール・ブラジルは、金属、化学、建設、繊維、衣料、エネルギーおよび食品部門の多数の組合の統括組織である。

「インダストリオール・ブラジルは、我が国の再工業化を視野に入れて創設された。パンデミックが原因で、また政府が真の産業・経済政策を立てていないために、多くの製造業雇用が失われた。他の組合組織に対し、雇用を保護して適正な賃金を確保するための闘いに加わるよう求める」とインダストリオール・ブラジルのアロアルド・オリベイラ・ダ・シルバ会長は言う。

インダストリオール執行委員のエドソン・ディアシュ・ビカーリョFEQUIMFAR書記長は、こう述べている。

「私たちは、インダストリオール・グローバルユニオンや『労働組合の力』、CUTに加わっていない他の重要な製造業部門を取り込もうとしている。ビジネスリーダーやブラジル全国会議と協力し、我が国の産業を立て直すためのプロジェクトを生み出したい」

「労働組合の力」に加盟している全国金属労組総連合の副会長で、インダストリオール・グローバルユニオン女性委員会の議長を務めるモニカ・ベローゾが、こう付け加える。

「インダストリオール・ブラジルには、持続可能な産業政策を開発するうえで重要な役割を果たし、合法的な組合代表を利用して労働者階級の人々が適正な生活の質を享受できるようにしてほしい。この新しい全国組織の目的は、ジェンダー関係に焦点を当てることによって権力を再分配することだ」

インダストリオール・ブラジルは、討議や提案、行動を一本化し、ブラジルの再工業化と雇用創出、適切な賃金を目指す産業・雇用政策の策定を促進する。主題には、インダストリー4.0、低カーボン世界への移行、サーキュラー・エコノミーの刺激、持続可能な開発の必要性などが含まれるだろう。

インダストリオール執行委員会の共同議長で鉱業部門共同部会長のルシネイデ・バルジョンCNQ/CUT会長は言う。

「インダストリオールと連携しながらアクション・プランを作成し、ともに前進できるようにする必要がある。私たちの目的は、平等とILO第190号条約の批准を求める闘い、あらゆる形態の不安定雇用に反対する闘いにおいて、組合の力を統合することだ」

イェルク・ホフマン・インダストリオール/IGメタル会長は、新組織を歓迎している。

「インダストリオール・ブラジルの創設を称賛する。共通の目標を達成するには、力を合わせなければならない。ブラジルの組合運動は発足以来一貫して、まさにそれを実行する能力があることを示してきた。そして今日、皆さんは再びそれを示してくれた」

ヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長は言う。

「ブラジルのインダストリオール加盟組織が、この全国組織を設立し、歴史的な偉業を成し遂げたことを祝福する。この非常に困難な時期に、ブラジル政府は持続可能な産業政策を立てておらず、製造業部門を破壊している。仕事の世界が変化しており、正しい政策がなければ産業の空洞化から逃れることができない。この新組織は、私たちが正しい道を進めるようにしてくれる鍵になるだろう。皆さんはインダストリオール・グローバルユニオンの支援に頼ることができる。闘いは続く!」