3月8日ジェンダー平等のために結集しよう!

2023年3月1日 

国連によると、世界各国は2030年までにジェンダー平等を達成する軌道にはまったく乗っていない。女性が平等な法的権利と保護を受けるようにする法的枠組みを確保するには、最大286年かかるかもしれない。COVID-19と、女性の性と生殖に関する健康と権利に対する反発は、ジェンダー平等の見通しをさらに暗くしている。

世界の統計値から、女性の経済権限付与が後退していることは明らかである。国連開発計画(UNDP)は、2021年までに世界中でおよそ4億3500万人の女性と少女が1日1.90米ドル未満で生活するようになり、パンデミック関連のショックが原因で4700万人が再び貧困に陥るであろうと示唆した。

女性と少女は、産業分野と学術分野、より広い技術部門で人数が少なすぎる。国連によると、国際レベルで見て、科学、工学および情報通信技術の職に就いているのは女性10人に2人だ。トップ20の世界的テクノロジー企業では、2022年の女性参画率が労働者のわずか33%で、指導的地位に占める女性の割合は4人に1人にすぎない。女性発明者は、全世界で国際特許出願に列挙された発明者の16.5%にとどまっている。

ILOの報告によると、COVID-19パンデミックは依然、ジェンダー不平等の悪化から情報格差の拡大まで、さまざまな形の不平等を深めている。

私たちは労働組合として、女性の同僚と労働市場から締め出されている女性一般の状況を懸念すべきである。

上記の数字を分析するにあたり、デジタル化と自動化による仕事の世界の急速な進化、特にデジタル・ジェンダーギャップが関連部門でジェンダーに基づく不平等の拡大に与える現在および将来の影響を考慮に入れるべきだ。

変革的アジェンダを実施していると主張できるようにするには、インダストリー4.0と気候変動が関連産業にもたらす変化への対応において、特にこれらの変化が関連部門の男女労働者に及ぼす影響がどのように異なるかについて、状況のジェンダー分析を行わなければならない。

それは、明日の適正で質の高い雇用がどのようなもので、どこで生まれるかを尋ねるだけでなく、女性がどの程度まで男性と平等にその雇用に就くことができるかを自問し、分析することでもある。私たちは労働組合として、公共政策と会社の方針がこれらの新しい機会のジェンダーに基づく平等な分配につながるようにするために、何をすることができるだろうか?これがなければ、ジェンダー平等に関する労働組合の話は形骸化してしまう。

38日、行動に参加しよう

3月8日、国連が提案しているテーマはDigitALL world:ジェンダー平等のためのイノベーションとテクノロジー」である。このテーマは、第67回女性の地位委員会(CSW-67)の優先テーマ、すなわち「ジェンダー平等とすべての女性・少女のエンパワーメントを達成するためのイノベーションと技術的変化、デジタル時代の教育」と関連している。

ソーシャルネットワークで国連CSW-67に関しインダストリオールをフォローして頂きたい。

ハッシュタグ#CSW67 #UNCSW6を使って貴組合の経験を共有願う。UNCSWグローバル・ユニオン・ブログでUNCSW67労働組合ニュースをフォローすることもできる。

加えて3月8日に、賃金平等に関するインダストリオールの新しいツールキットを発表します。このツールキットは、加盟組織が同一価値労働同一賃金を目指して団体交渉を行うための新しい手段になるだろう。研究の結果、労働組合がこの問題に関する団体交渉に関与すれば、ジェンダー賃金格差が減少することが分かっています。例えば欧州連合では、賃金の透明性に包括的に取り組み、団体交渉で同一賃金を取り上げることによって、ジェンダー賃金格差を1.65〜4.33%減らすことができた。

仕事の世界におけるジェンダー平等のこれらすべての進歩は、ジェンダーに基づく暴力とハラスメント(GBVH)の根絶によってのみ可能となる。インダストリオールは国際女性デーに際して、仕事の世界における暴力およびハラスメントの撤廃に関する訓練モジュールGBVHILO190号条約をオンライン上で発行する。この一連の3つの訓練モジュールは、労働組合指導者や役員、教育担当者、職場委員を教育するための実用的ツールである。労働安全衛生方針にGBVHを統合し、労働者に信頼される効果的な苦情処理システムを確立する方法について、実際的な指針を与える。

カナダは2023年1月末、25番目にILO第190号条約を批准した。この文書の批准と実施を求めて引き続きキャンペーンを展開しよう。すべての労働者に、暴力のない仕事の世界で働く権利があるのだ!

3月8日の貴組合の行動予定をお知らせ頂きたい。インダストリオール女性フェイスブックグループに加わり、aseby@industriall-union.orgpress@industriall-union.orgに行動を報告したり、写真を送ったりすることもできる。

ハッシュタグ#ALLWomen#ITCANCHANGELIVES #C190を使ってください。