女性のためのディーセントな雇用と新技術への平等なアクセス

2023年3月7日

今日、第67回国連女性の地位委員会が始まる。今年の重点テーマは、ジェンダー平等とすべての女性・少女のエンパワーメントを達成するためのイノベーションと技術的変化、デジタル時代の教育である。グローバル・ユニオンは、女性のためのディーセントな雇用と、新技術への万人の平等なアクセスの保障を要求している。

UNCSW 67で、グローバル・ユニオンは政府に対し、万人のためのテクノロジーへの公平なアクセス、質の高い公教育・訓練・生涯学習への公平なアクセスに向けたジェンダー変革的な計画の採用・実施を目指して、社会的対話を行うよう求めている。教育・訓練制度全体にわたるジェンダー変革的な計画は、STEM関連の教育・訓練・雇用への女性のアクセスと、雇用面でデジタル化やオートメーションの影響を受ける女性向けの再訓練・技能開発へのアクセスを確保する。

デジタル化やインダストリー4.0の影響をめぐる社会的対話は、ILO第100号条約および第111号条約の効果的な実施の鍵であり、デジタル化が進んだ世界で女性のために賃金平等と平等な待遇・機会を可能にする。

ILOの基本的基準に基づき、それらの基準の実施を支えに、政策によってデジタル権を保障すべきである。この権利は、テクノロジーの入手・利用などにあたってディーセント・ワークを支援し、ジェンダー格差を克服するために、また、労働者の安全衛生やプライバシー、ディーセントなワーク・ライフ・バランスを確保するために不可欠である。

十分な投資とジェンダー変革的な計画を立案し、根強い部門別・職業別の分離を克服するための政策や措置により、グリーンエネルギーとグリーン産業ならびに介護・医療部門で、誰でも利用できるディーセントな雇用を創出すべきである。

各国政府は、プラットフォーム経済で働く労働者がディーセント・ワークに就く権利を与えられた従業員と認められ、プラットフォーム企業および他のデジタル仲介テクノロジー関連企業の労働者が完全な団結権・団体交渉権を与えられるようにするために、法律を採択する必要がある。

オンラインでのヘイトスピーチやハラスメント、暴力(GBVHを含む)に取り組むために、オンライン虐待に制裁を加える効果的な政策や法律が必要である。

政府はILO第190号条約(ILO第206号勧告を含む)の普遍的な批准と効果的な実施によって、GBVHなどの暴力やハラスメントのない仕事の世界に対する万人の権利を保障する必要がある。

UNCSW 67は3月6〜17日まで2週間にわたって開催される。UNCSWグローバル・ユニオン・ブログで労働組合ニュースをフォローできる。