ベラルーシの組合活動家に対する弾圧続く

2023年3月8日

ベラルーシ当局は依然、国内にわずかに残った独立組合運動を厳しく取り締まっている。当局は先週、民主主義国を求める運動を阻止しようとして、捏造された容疑で数人の活動家を逮捕した。

3月6日、ベラルーシ自由労組(SPB)のMikalai Sharakh議長がポラツクの自宅で警察に拘束された。同議長は現在、過激主義的な資料の配布を理由に15日間の行政逮捕を言い渡されている。

その1週間前には、SPB活動家のViktar Stukauと結婚しているSviatlana Stukavaが、フェイスブック・グループをフォローした嫌疑で拘束され、15日間にわたって逮捕された。

そして今月に入って、ノーベル賞受賞者で人権団体ビャスナ代表のアレシ・ビャリャツキが、ミンスクの裁判所で10年の実刑判決を言い渡された。

2月には、Rabochy Rukh運動のメンバーである10人の政治犯が反逆で有罪判決を受け、長期の懲役刑と罰金に処せられた。有罪判決を下された人のうち、6人がベラルーシ独立労働組合で活動している。

ベラルーシの裁判所は1月にも、政治的動機に基づいた起訴により、独立労働組合の指導者に最高9年の過度に厳しい懲役刑を宣告した。

「インダストリオールは、ベラルーシで独立組合と民主主義を求める運動を公然と支援し続けており、世界的な発言力を使って彼らに対する厳しい弾圧を非難していく。アレシ・ビャリャツキとゲナディ・フェディニッチに対する厳しい実刑判決(それぞれ10年、9年)は、彼らの年齢と健康状態、ベラルーシの刑務所の状況を考えれば実質的に死刑だ」とアトレ・ホイエ・インダストリオール書記長は言う。

昨年12月に懲役刑を言い渡されたベラルーシ民主労働組合会議(BKDP)の幹部3人は、3月24日にベラルーシの最高裁判所で上訴審が行われる。REP指導者の最高裁審理は3月30日である。

ILO理事会は3月13-24日にジュネーブで会合を開く予定で、議題にベラルーシを盛り込んでいる。同理事会は、「ベラルーシ政府に第87号および第98号条約に関する調査委員会の勧告を遵守させるために、ILO憲章第33条に基づく措置ならびにその他の措置の選択肢」を検討する。

インダストリオール・グローバルユニオンとインダストリオール・ヨーロッパ労働組合は、欧州委員会、欧州議会、欧州理事会およびILOに書簡を送り、緊急行動を要請した。例えば、ベラルーシの独立労働組合運動への支持を公に表明すること、ベラルーシ当局が逮捕された労働組合員を無条件で即時釈放し、人権の尊重を要求している独立労働組合や個人の弾圧をやめるよう要求することである。

インダストリオール・グローバルユニオンとインダストリオール・ヨーロッパ労働組合は、ILOの条約勧告適用専門家委員会(CEACR)の要請を繰り返し、「拘留中の労働組合員全員の釈放と、平和的抗議や争議行為への参加に関連するすべての起訴の取り下げ」を求めている。

行動を起こし、ベラルーシで投獄された労働組合員への支援を

 レイバースタートのキャンペーンに署名して共有する。

  • 引き続き圧力をかけるよう自国政府に要請することによって、ベラルーシの活動家を支援する。ここに利用できるモデルレターがある。
  • ミンスクの大使館に対し、控訴審にオブザーバーを派遣するよう要請する。
  • 自国のベラルーシ機関(大使館)前で連帯行動を実施する。
  • ベラルーシにおける労働組合員の投獄を世界に知らしめる――組合の伝達経路で公表する。
  • ハッシュタグ#WeStandByYou #Salidarnastを使ってソーシャルメディアでSalidarnast-BKDPのメッセージや資料を広める
  • ベラルーシ共和国大統領府に公開状を送り、組合メディアで公表するとともに、普通郵便でベラルーシの住所宛に送るか、ファックスで送信する。

Presidential Administration of the Republic of Belarus Karl Marx str., 38

220016 Minsk Belarus

Fax +375 (17) 222-35-56