バングラデシュでアコード移行協定を締結
2020年1月15日
アコード運営委員会は、バングラデシュの衣料労働者の安全を確保し続けるために重要な一歩を踏み出し、RMG持続可能性協議会への移行と、この新しい機関を設置する覚書や定款についてBGMEAとの協定を締結した。
アコードとバングラデシュ衣料使用者団体(BGMEA)との移行協定は、アコードからRMG持続可能性協議会(RSC)への移行における重要な原則と段階について概説している。
RSCには業界、ブランドおよび労働組合が集まり、バングラデシュで職場の安全に関して達成された重要な成果を進展させるために、持続的な解決を確保すべく努力する。
RSCは同数の業界・ブランド・労働組合代表で構成される理事会によって統治される。
「移行協定は、アコードの活動や重要原則、すべての政策がRSCで推進されるという必要な保証を提供してくれる。バングラデシュの加盟組合は新しいRSCで強力な役割を果たし、ブランドやBGMEAとともに新しい機関の統治に直接参加する」とジェニー・ホルドクロフト・インダストリオール書記次長は言う。
RSCへの世界的ブランドの積極的な参加を強化し、職場の安全に対するサプライチェーンの責任が果たされるようにするために、アコード加盟労働組合と締約ブランドは現在の2018年アコードに取って代わる法的拘束力のある新協定を交渉する。
「その協定によって、引き続きブランド各社に自社工場に対して責任を負わせ、RSCの活動への必要な支援を確保することができる」とジェニー・ホルドクロフトは締めくくった。
アコードからRSCへの移行については昨年5月に合意した。
移行協定には、特に次の内容が盛り込まれている。
- アコードに基づいて設置された安全衛生苦情処理制度は、引き続き独立して自主的に活動する。
- ダッカのアコード事務所の業務、スタッフ、インフラおよび機能をすべてRSCに移管する。
- 現在アコードの対象となっている工場はRSCに引き継がれ、当該工場の是正措置計画に従って改善状態や未達成の改善要件を維持するものとする。
- アコードが作成した決定、政策および手順関連の文書は、RSCに引き継がれる。
- アコードの既存の透明性はすべて維持され、例えば検査結果や改善活動が完全に公表される。