ベラルーシの労働組合員、獄中の組合指導者に対するすべての告訴の取り下げを要求

2023年6月16日

今日、ジュネーブの第111回国際労働総会(ILO総会)に出席しているグローバル・ユニオン、労働組合活動家および代議員が「壊れた椅子」に集まり、投獄されたベラルーシの労働組合員の即時釈放と労働者の権利の弾圧中止を求めた。

デモに加わった代議員は、獄中の指導者に対するすべての告訴を取り下げ、国際組織がベラルーシを訪問できるようにすることを要求した。

ベラルーシ民主労働組合会議(BKDP)のマクシム・パズニアコウ会長代理がこう述べた。

「ここに集まってベラルーシの同僚を支援してくれたことに感謝する。皆さんの支援は獄中の労働者たちにとって極めて重要だ。外部からの支援があること、自分が1人ではないことが分かる。第33条の採択が当局に圧力をかけて労働者の権利を尊重させ、同僚の釈放と国内の独立労働組合運動の回復に役立つことを願っている」

ILO総会は今週、ILO憲章第33条に基づいて決議を採択し、ベラルーシによる労働者の権利の継続的な無視と無数の労働組合員の逮捕に異議を申し立てた。第33条は、ILO調査委員会報告の不遵守に取り組んでいる。この委員会は、ILO第87号条約および第98号条約の違反に関して2003年に設置された。この決議採択は、ベラルーシにその調査の勧告を実施させるために、加盟国が可能な限りの措置を講じることを意味する。これは制裁を伴う可能性があるが、政権に迫害されている人たちと国際的な労働者の権利を求める彼らの闘いも支援するだろう。

100年を超えるILOの歴史で、政府、使用者および労働組合を代表するILO総会の代議員が、結社の自由の侵害を阻止するためにそのような処置を取ったのは、今回が初めてである。これまで、この手続きが利用されたのは1回――2000年に強制労働の利用をめぐってミャンマーに対して発動されたときだけだった。

ケマル・ウズカン・インダストリオール書記次長は次のように述べた。

「私たちは独裁者と闘っており、ベラルーシの労働者と団結している。政治的な人質が解放されるまであきらめない。これは民主主義のための闘いであり、労働者の基本的権利のための闘いだ。第33条に関するILO総会決定によって、一歩大きく前進する。ベラルーシのために公正を勝ち取るまで取り組み続ける。闘いは続いており、私たちは勝利を収める」