インダストリオール執行委員会、GBVH、女性蔑視および性差別に関する新しい方針を採択

2023年11月30日

11月28-29日に開催されたインダストリオール執行委員会は、ジェンダーに基づく暴力とハラスメント(GBVH)、女性蔑視および性差別に関するグローバル方針の採択によって重要な一歩を踏み出した。この採択は、ジェンダーに基づく暴力に対する16日間の活動と同時に行われた。

この方針は、インダストリオールの作業および活動の過程で、それらに関連または起因して発生するGBVH、女性蔑視および性差別の防止および根絶へのインダストリオールの取り組みを定めている。

インダストリオールと加盟組織における文化変換の促進、GBVH、セクシャルハラスメント、女性蔑視および性差別についての認識・理解の向上、女性蔑視と性差別のゼロ容認の確保、インダストリオールの標準的な苦情処理手続きの確立が、この方針の目標である。

今後の具体的な手順は、GBVH方針に関する組織の全レベルでの訓練および選出指導者/コーディネーター/スタッフの訓練に関する行動計画と、来年開始される弁解の余地なしキャンペーンによって、この問題と新しい方針に関する認識を高めることである。

アルメル・セビー・インダストリオール・ジェンダー担当部長は言う。

「この方針は、ジェンダー専門家のジェーン・ピリンジャーがインダストリオール・ジェンダー平等タスクフォースの厳重な管理の下で作成したものであり、インダストリオールと加盟組織に、関連組合・産業でILO第190号条約の条項を実施する態勢を整えさせる。この方針が加盟組織にとって、独自の方針を策定したり、既存のメカニズムを強化したりするモデルとなることを願っている。この方針は、GBVHの防止・対処において男性指導者に重要な果たすべき役割を与えており、GBVHが労働組合の中核的な問題であることを思い出させている」

クリスティーナ・オリビエ・インダストリオール書記次長は言う。

「この方針は、関連組合・産業において、GBVH、女性蔑視および性差別のない安全なスペースを共同で構築するのに役立つ。インダストリオールは、すでにそのようなメカニズムを導入している加盟組織の支援と専門知識を必要とし、加盟組織内部の既存の専門知識や優れた慣行を足場として方針を実施していく。インダストリオールはグローバル・ユニオン・フェデレーションとして初めて、このような方針を承認した」

このグローバル方針は、2021年の大会決議を実施する。また、会合および行事に関するインダストリオールのセクシャルハラスメント方針も盛り込んでおり、インダストリオールの誓約「組合でも職場でも根絶」の継続的実施を確保する。